【就活生も必見】コロナ後もさらに重要になる4つのデジタルスキルと3つの先進技術

【就活生も必見】コロナ後もさらに重要になる4つのデジタルスキルと3つの先進技術

コロナの影響で、世の中のビジネスは加速度的に変化し定期そうです。長期的で安定していた安倍政権も終わり、コロナの影響で飲食・アパレル・旅行・航空業界などが壊滅的な打撃を受けており、現在就職を考えている人にとっては、この先の景気がどうなるんだろうと不安に思っている人も多いかもしれません。

今までのように、気軽に外出することがはばかられ、在宅勤務などが増える中、長期的に見るとデジタル(IT)産業は確実に拡大していくことが予想されます。

ただし、日本のIT産業に就職できれば薔薇色の未来かというとそうでもなく、それはそれで下記のような課題があります。(ただし、世の中で騒がれているほど日本のITレベルを悲観するほどではないと思いますが)

  • 技術の変化が激しく、また数も多く、学び続けることが大変
  • 米国、中国勢の台頭による相対的な国際競争力の低さ
  • 負の遺産となりつつある大企業のレガシーシステム
  • 人材派遣型などの日本のIT産業の構造上の問題

課題は色々とあるにせよ、広い目でみると、ITは他の業界のビジネスの下支えとなるものという構造が明確になりつつあります。(今までもその傾向はありましたが)

コロナ状況下で、どの業界でビジネスをするにしても、インターネットの世界で戦えなければ大きなビジネスチャンスを逃していることになるのです。

日本でも今後のシステムのニーズやシステム開発のあり方は常に変化していきます。それによりデジタル(IT)産業に関わる人に求められるスキルセットも変わっていきます。

今回は、これからシステムエンジニアやプログラマを目指す人向けに、今後も需要が高いと見込まれるスキルセットをまとめてみました。

すでに大手企業などで人材が不足しがちで、確実に需要の拡大が起こる、「4つのデジタルスキル」と、まだまだビジネスとしては小さいけれど将来市場の拡大が有望な「3つの先進技術」という形でまとめています。是非ご自身のキャリアを考える上で参考にしてみてください。

1.クラウド関連のスキル

1.1.近年のクラウド利用の拡大

Amazon AWS、Microsoft Azureなどを筆頭に、現在クラウドは世界中で広くその有効性が認められてきています。下記は主要なパブリッククラウドの世界シェアです。2018年から2019年にはクラウドの市場規模が37.3%も拡大したという調査がGartnerから発表されています。2019年の市場規模は日本円でおよそ4.5兆円になります。

Gartner Says Worldwide IaaS Public Cloud Services Market Grew 37.3% in 2019

今までサーバやネットワークなどのハードウェアは、企業のシステムをを支えてきた一方で初期投資の固定費用も膨大にかかり、5年ごとに買い替えないといけないなど、大きな負担も強いてきました。

クラウドの特徴として重要なことは、コストが単純に削減されるということよりもその迅速性・カスタマイズ性にあります。

これまでのように、システム開発をするために数百万、数千万の初期投資をする必要もなくなりましたし、5年ごとにハードウェアを買い替える必要もなくなりました。さらに、利用にピーク性がある(期間限定のチケット販売など)システムの場合は、その時だけリソースを追加すればよくなりました。システム基盤の多くを占めていたインフラの固定費が変動費に変わります

昨今のビジネス需要の変化の激しい社会状況の中ではますます重要になってくると思われます。日本の企業でもオンプレミス環境からここ数年でパブリッククラウドの利用がかなり増えてきました。しかし、下記の調査などからわかるように、日本での導入はまだまだこれからであり、今後この流れはさらに加速すると思われます。(相当スローな状況らしいです…笑)

Gartnerのクラウドの導入率に関する調査
Gartnerのクラウドの導入率に関する調査

1.2.求められる人材

これまでインフラ関連のスキルは専門性が高かったため、狭く・深く学ぶ必要がありました。アプリケーションエンジニア、インフラエンジニアと分けて考えたり、インフラエンジニアの中でも、ネットワークエンジニアやデータベースエンジニアと言われるさらに専門性に特化した職業に分かれています。

そういった職業は今後も残り続けると思いますが、クラウド利用のスペシャリストも一般的になってくると思います。そういった職業を目指す場合、AWSなどのパブリッククラウドを触りつつ、サーバやネットワークを幅広く・浅く学ぶことが重要になります。アプリケーションを作りながらクラウドを作れるというのも良いかもしれません。

下記ではAWSでWebサーバを立てる方法などを紹介していますので参考にしてみてください。

AWSに関しては基礎・アソシエイト・プロフェッショナル・専門の4つのカテゴリの資格が用意されているので、それにチャレンジしてみるのも良いと思います。こちらのページで資格体系について紹介されています。

2.アジャイル開発のスキル

IT業界で就職活動をするとウォータフォール 開発という言葉をよく耳にすると思います。特に大手のSIerの就職活動をすると必ず話が出るのではないでしょうか。

ウォータフォール 開発(以下WF開発)は現在の日本のソフトウェア開発の主流であり、長い間親しまれてきました。

しかし、ここ十年ほど前から、米国ではアジャイル開発という手法の利用が活発になっており、これが、米国のソフトウェア企業の大きな成功の1つの要素にもなっていると思います。WF開発とアジャイル開発の違いについては下記の記事で少し紹介しています。

下記は、企業のアジャイル開発の導入に関する意識調査です。大企業ほど導入の意識は強いようですが、まだまだ道半ばです。その1つの要素として、アジャイル 開発を実施した経験のあるエンジニアが圧倒的に不足していることがあげられます。

Gartnerのアジャイル開発導入率に関する調査
Gartnerのアジャイル開発導入率に関する調査

アジャイル開発や、似た概念でDevOpsに関して経験がある人材の需要は今後ますます高まってくると思われます。

さらに、アジャイル開発では、WF開発以上に、プログラムのバージョン管理をリアルタイムに行うことが大切になります。代表的なプログラムのバージョン管理ソフトにGitがありますが、プログラミング学びながら利用して、バージョン管理の考え方に慣れ親しんでみることをおすすめします。

3.デジタルマーケティングのスキル

3.1.UXデザイン

プログラミング言語についても需要の変化があると思います。これまでは、大企業ではITというのは顧客データ管理、決済管理などの基幹システムが最も重要視されてきました。

それらのシステムに使われるプログラミング言語として、COBOL、C、Javaなどを代表とした、レガシーで既知の技術が採用されてきました。

一方で今後はマーケティングの観点から、よりUX(User Experience:ユーザーエクスペリエンス)を高めるシステムを作ることが重要になってきます。例えば、

  1. 直感的に操作しやすいもの
  2. 視覚的にに動いたり・驚かせたりして直感的に楽しめる・親しみやすいもの
  3. ABテストなどのインタビューを活用し、より直接的な行動を促すもの

JavaScriptなどのフロントエンドの言語はより重要になってくると思います。「プログラミングは何から始めたら良いの?」という話は下記の記事でも解説していますので、よければ参考にしてみてください。

また、UXに関する話はアジャイル開発とセットで考える必要があると思います。開発して、テストして、改善を少人数のプロジェクトチームで短いスパンで実施するため、デザイナーの人もある程度のコーディングができるようになる必要があります。

3.2.マーケティング

また、システムが多くの人に利用されることを推進したり、想定通り利用されているかなどを調査できる能力もより重要になってくると思います。例えば下記に挙げるようなものです。

  1. SEOを適切に行い、ターゲットのユーザーにアプローチできること
  2. マーケティング・ブランド戦略などで、ユーザロイヤリティを高めること
  3. (Google Analyticsなどを利用した)Webサイトの利用状況の解析を行い、改善を継続的に実施できること
  4. SNSなどの媒体を活用した発信力があること

大企業でも積極的にSNSで発信する時代になりました。残念ながらSNS発信力がありますとアピールしたところで、資格などもないので、現段階で就活などで明確に有利になるのかと言われると難しいですが、インフルエンサーのような人の需要も今後ますます高まるでしょう。

4.データアナリティクスに関するスキル

4.1.現状と課題

近年、機械学習(DeepLearning)などのアルゴリズムの進化により、データ分析やAIなどが色々なところで取り扱われ、もてはやされるようになりました。大手企業でも人材育成に積極的なところも多いですし、関連するスタートアップ企業も日本でも数多く存在します。

しかし、最近世の中の広告などでよく使われているAI(人工知能)という言葉は人間の知能と比較するとほど遠い場合も多く、ただマーケティングのためにAIと使われている場合がほとんどです。

確かに、今後も注目される分野かと思いますので、よく調べてその道に進むことも良いと思います。ただし、数学が嫌いて数字をみるのも嫌という人には全くおすすめできないです。笑

また、筆者は現状では下記のような課題も多いと考えています。これらをどう乗り越えていくのかが、データ分析がよりビジネスとして一般的に利用されるようになる鍵だと思います。

  • 分析の土壌整備:元々、データ分析のために構築していなかったレガシーシステムのデータを整理整頓して、分析に利用できるようにするという課題
  • 分析の根拠:複雑で、表面的には理解できない、機械学習アルゴリズムが分析した結果をどこまで信じられるのか、人間として分析結果をどう裏付けるのか、どこまで担保するのかという課題
  • 収益化への道:分析結果が出たところで効果的なビジネスを立ち上げたり、収益化につなげられるのかという課題
  • 維持管理:分析技術やノウハウを長期的に維持管理できるのか、特殊な専門性をもつスキルセットをもつ人材をどう育てていくのかという課題

4.2.必要なスキル

Pythonというプログラミング言語は、データ分析の分野でとてもよく利用されている言語です。機械学習に関しての豊富なパッケージが用意されていたり、プログラムで行列(高校・大学の数学で出てきたと思いますが機械学習では行列を多用します。)を取り扱うことも得意としています。

Linuxの記事ですが、Pythonのインストール方法を下記で紹介しています。

機械学習のアルゴリズムを自分で作り出したり、実装するには、高度な数学(確率・統計など)の知識が必要となります。最近では機械学習のための数学のような本が溢れかえっているので、最初は簡単なものから手にとって学んでみるのも良いかもしれません。

また専門的な人材を抱えられない企業向けに下記のようにデータ分析を支援するスタートアップなども活発になりつつあります。

DataRobot社 -企業のデータ分析を簡単化するツールを開発している-
DataRobot社 -企業のデータ分析を簡単化するツールを開発している-

下記ですでにビジネスに利用されつつある、機械学習を利用した最もポピュラーな2つの分野を紹介します。

4.1.画像認識

すでに、Iphoneなどでは顔認識が実際に導入されていますが、特に画像認識の技術は、様々な場面で利用されつつあります。自動運転や、監視カメラなどにも応用されつつあり、機械学習によって画像認識の技術は飛躍的に高まりました。

画像認識関連のプログラミングをするには、OpenCVというライブラリが有名です。もともと、C言語用に開発されていたのですが、現在ではC++、Java、Python向けのパッケージが存在します。

4.2.言語認識

英語では、すでに、人間が書いているものと区別がつかないぐらいの高度な文章が書けてしまうようです。最もよく利用するものとしては、Google翻訳にも機械学習ベースのアルゴリズムが使用されています。

残念ながら、日本語はまだまだ言語認識が難しい状況のようです。日本語が難しい理由の一つに、単語の間にスペースがなく単語の単位が判断がつかないというのがありそうです。

5.その他先進技術関連

ここからは、様々なビジネスでの活用が期待されているものの、世界的にみても現状ではまだまだ発展途上な3つの先進技術に関して紹介します。

5.1.AR/VR

まだまだ事例は少ないですが、コロナの影響で急速に伸びる可能性はありそうです。筆者も軽く利用したことはあるのですが、技術自体の素晴らしさは確かだと思います。

一方で、現状では対応しているサービスが少なかったり、装着した際の見た目(大きなヘッドセット)などが悪かったりと改善ポイントもあります。

在宅勤務などが増える影響でVRの技術を利用して、商品ディスプレイの体験をしたりなど増えてくれるかもしれません。こちらの記事では世界のVR活用技術を紹介しています。

3D MEDIA -世の中のVR活用事例などを紹介している-
3D MEDIA -世の中のVR活用事例などを紹介している-

5.2.Drone

まだまだ開発途上、法律の整備なども必要ですが、画像認識と合わせると強力な市場になると思われます。

日本では労働人口が減少傾向の中、さらにオンラインショッピング利用の拡大により、運送・配達業界の人で不足は深刻なものになっています。日本でも関連して様々な実証実験が始まっています。

これ以外にも様々なプロジェクトが進行しているようです。

5.3.ブロックチェーン(Block Chain)

2017年にビットコインなどの仮想通貨の価格が高騰し話題になりました。ただし、ビットコインの価格の高騰とブロックチェーンの技術がどう使えるかはまた別物です。

ブロックチェーンは技術的に革新的と捉えられているようですが、まだビジネスで本格的にブロックチェーンを活用したサービスなどはありません。

下記で、ブロックチェーンに関する話題がまとめられたメディアを紹介します。興味がある方は是非のぞいてみてください。

BLOCKCHAIN Business
BLOCKCHAIN Business
BLOCKCHAIN BUSINEAA MEDIA
BLOCKCHAIN BUSINEAA MEDIA

Blockchain Business Mediaは、ブロックチェーン技術が発展を遂げ、ブロックチェーン=金融ではなくなった反面、ビジネスにおけるブロックチェーン導入事例の共有が乏しい現状を打破すべく誕生したメディアです。
国内外で活躍するコンサルタントが監修し、最新の情報をアップデートすることで先を見据えたビジネス展開のサポートを行います。

BLOCKCHAIN BUSINESS MEDIAより

6.まとめ

ここまでで「4つのデジタルスキル」と、「3つの先進技術」についてまとめてきました。冒頭で述べたように、IT業界は変化が非常に激しいため、自分自身のスキルセットと市場価値を見極めることが非常に大切になります。

キャリアを考える上で是非参考にしてみてください。

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